2012年7月19日木曜日

中国の七大千古奇夢について

中国にはいろいろな夢に関するエピソードがあります。『周公解夢』の扉文に掲載されている5つの事例のほかに、「七大千古奇夢」という呼び方もあります。つまり、「七つの古から伝わる奇妙な夢」です。

中国は、今も昔も事物に対して、「○大」~~と代表的事例を一括りにまとめ紹介するのが好きで、「○大」として取り上げる事例も違ってくる場合もありますが、「七大千古奇夢」は一般的に次の七つです。

1.庄周梦蝶

2.得失皆梦

3.南柯一梦

4.黄粱美梦

5.梦见周公

6.兰花妙梦

7.梦笔生花

このうち、「庄周梦蝶」「南柯一梦」「黄粱美梦」「梦笔生花」はすでに紹介しています。「梦见周公」についても触れました。孔子が敬愛し崇拝する周公旦を夢に見なくなったことによって、老い衰えたことを嘆いたというものです。

そのことから「梦见周公」はもともと老い衰えたことを嘆くという意味で使われていましたが、今では眠気やうとうとすることにも使われるようです。

次回以降、まだ触れていない「得失皆梦」と「兰花妙梦」を紹介します。

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